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起業

なぜ、野菜ビジネス(SKIP)は失敗したのか?

1SKIPとは
SKIPとは、ファーストリテイリング社が行った2002年9月スタートの野菜ビジネスの総称です。
元々、ファーストリテイリング社は、ユニクロ、GUを持ち株とする企業です。

野菜ビジネスとは、主にどんなことをしたのか?

SKIPは、野菜60品、果物30品、米、牛乳、卵、ジュースなどを含め、計100品もの商品を、インターネット経由の「月額会員制宅配サービス」として売り出しました。

2売上と結果
1年目の2003年6月期の売上高は、6億5000万円であり、経常損失は9億3000万円で、赤字となってしまいました。
「これではいけない」と、ネット経由ではなく、実店舗販売を行い、巻き返しを図ります。
しかしながら、目に見えるような売り上げは出ず、最終的に事業を撤廃することになりました。

3なぜ、失敗したのか?
これには様々な理由がありますが、大きく分けて3つの問題があり、それが最終的に失敗を招いたと考えられます。

①商品の’欠品’が相次いだ
→野菜というのは時期に左右されやすいため、どうしても取れない物が出たり、取れすぎてしまう時があったりした
そのせいで欲しいものが買えない’欠品’が相次ぎ、人々が離れていってしまった。

②顧客目線で考えていなかった
→先ほどの’欠品’と似ていますが、商品が一度でそろわなかった場合は、もう一度別の店による必要が出てくる。
そんな面倒くさいことはしたくない。SKIPの欠品により、揃わないなら使わないという認識が広がってしまった

③「月額制サービス」と「インターネット」が一般的に供給されていなかった
2002年、当時はまだネットが完全に普及していたわけではなく、使えなかった人も多かった、当時の時代では、ネットでの月額宅配サービスは、真新しく、時代に合っていなかった。

主にこの3つの要因があり、SKIPは失敗してしまいました。

4今後の野菜ビジネスの姿

野菜ビジネスは当時では、受け入れられなかった要素が多いですが、今はどうだろうか?
野菜を商業化し、さらにJITのように最小限で最大化ができるのではないのだろうか?

野菜は、「欠品をおこしてしまう」という供給の不安定さが問題となっていました、しかしながら、現在の技術を使えば、少なくとも「空き家」や「空き土地」などを使い、需要の多いものを作ったり、家の中などの屋内での栽培をすることができれば、前回は失敗に終わってしまったSKIP(野菜ビジネス)も新たな風を吹かせることができるのではないだろうか?